idea factory from newspaper 2003 12 17
たばこと薬(tobacco and medicine)
コンビニエンスストアでは、明白に、健康に有害な「たばこ」を売っている。
しかし、普通に服用する風邪薬や解熱鎮痛剤は、
まれに大きな副作用が起きるから、コンビニエンスストアでは売らせないという。
みんなが不思議に思っている謎。
これには、答えがあります。
たばこには、たばこ税があります。
風邪薬には、風邪薬税がありません。
風邪薬税があれば、
政府は、積極的に、コンビニエンスストアでの販売を推進したでしょう。
国民の健康福祉は、どうでもいいのです。
要するに、税金が入ってくればいいのです。
政府の改革は、スローガンだけであり、中味はありません。
年金制度(pension plan)
年金改革は、いつもの伝統芸能である「先送り」で決着。
政府の改革は、スローガンだけであり、中味はありません。
そもそも、年金改革の議論において、
肝心な部分が抜け落ちています。
保険料をいくらにするとか、給付水準をどうするかという枝葉の議論ばかりで、
肝心な部分が抜け落ちています。
「年金改革」と「少子高齢化」は、切っても切れない関係にあります。
今後、日本で急速に進む「少子高齢化」を前提に、年金改革を議論しなければ、
いくら議論しても、意味のないものになります。
そもそも、「少子高齢化」での年金モデルをどう考えているのか。
A出生率が、奇跡的に回復する。
B出生率は、現状維持のまま。
C出生率は、さらに低下する。
a平均寿命が、短くなる。
b平均寿命が、現状維持のまま。
c平均寿命が、さらに延びる。
年金の安全設計を考えれば、Cとcの案で考える必要がある。
Aとbの案で、年金改革を議論したとすれば、デタラメの議論である。